yo_greenloveの日記

ぼーーっと書いてます

「初めて見たオカンの涙」

うちのオカンは、
底抜けに明るくて、どんな時も前向きに
直球で困難に立ち向かうタイプの人です。

外見はソックリですが、
内面があんまり似てないので、
もっと似てたら良かったのに。
とよく思います。


高校2年生の時、
○引きで補導されたことがあります。

初犯で1発KO。
欲しい物だったかどうかも覚えていません。


さくっと腕を捕まれ、
バックヤードに連れて行かれました。

名前、住所、学校名を聞かれて、
初めてやから警察には言わないであげる。
と言われました。


でも、私が何より、誰より
怖かったのは、オカンです。
「親にだけは知らせないでください。
その代わり警察を呼んでください。」と、
うっかり声に出ちゃった程です。


当時、諸事情があり、私は4つ年上の姉と
二人暮らしをしていました。


母がお好み焼き屋をやっていたので、
学校帰りにお店に寄って、晩御飯を食べて帰る。

朝は食べずにお昼用にコンビニなどで調達する。
という感じだったので、特に不自由は感じていませんでした。

基本的な掃除や洗濯を、
姉と分担してやるといった感じです。
気が向けば簡単な料理を作ったりもしていました。


母は、普段底抜けに明るい人ですが、
一度火が付けば、本当に本当に怖くて、
○引きがバレればどれだけ怒られるか
想像がつかず、なんとか親にだけは
言わないでくれと、何度も何度も頼みました。

でも、補導員さんは、
「そのお願いだけは聞けない。ごめんね」
と言って、無情にもオカンに電話をしました。
当たり前ですが笑

「何もかも終わった…」

そこからオカンが来るまでの時間は
まるで拷問のようでした…


20分ほどして、オカンが部屋に入ってきました。

「怒鳴りつけられる!!」
と思って思わず目を閉じたら、

「うちの子が○引きなんかするはずがない!
何かの間違いに決まってる!!!!」

と言って、オカンが
補導員さんに掴みかかってました。

補導員さんが、
「お母さん、落ち着いてください。
ご本人に聞いてみてください」
と言いました。

オカンが
「ほんまなんか?」と聞いたので、

私は、小さく頷きました。

そしたら、オカンは崩れ落ちて、
その場でわんわん泣き出しました。

同時に、補導員さんに
「申し訳ございません。申し訳ございません」
と。
土下座のような格好で謝ってました。


その光景を目の当たりにした私は、
離婚した時でさえ泣かなかった
オカンが泣いていることに、
ただただビックリして、


同時に、「全てを理解しました。」


当時、子供だけで暮らしていたと書きましたが、
私は中学3年生の時から親と暮らしてないんです。

正確には中学1年生〜2年生までは、
おじーちゃん家で暮らし、
中3に上がると同時に子供だけで、
団地に引っ越したんです。

 

なぜオカンと暮らさなかったかというと、
私たちがおじーちゃん家に住んでいる間に、
オカンは年下の彼氏と暮らしており、
その生活の邪魔をしたくないし、
何より、自由やん!面白そう!という理由で、
子供だけで暮らしたいと言ったんです。

 

もちろん家賃その他はオカンが
払ってくれてました。

 

私は、好んで子供だけの生活を選んだくせに、
心のどこかで、

「オカンは私たちに興味がないんだ」

と、やさぐれた部分がありました。

 

高校生の私は、親と暮らしてないのを良いことに、
友達の家に泊まり放題、
学校に行かないこともそりゃーあります。
単位もギリギリ。
だって家に親いないんだもん。
そんな子は私の他にはいませんでした。

でも、何してても大して怒られることもないから
イコール=「興味がないんだ」
という考えになっていました。
拗ねていた。とも言えます。


でも…
「うちの子が○引きなんかするはずがない!!!」という言葉を聞いて、


私は全てを理解しました。

 

オカンは…
興味がないんじゃなくて、

「信じていてくれたんだ」って。


どれだけ泣いたかわかりません。


あの日のあの経験は、
人生の宝物です。

あの経験がなければ、
今とは違う自分になっていたかもしれません。
正解かどうかは置いといて(笑)


身近な人に、
「ありがとう」と伝えるのは
少し恥ずかしいこともありますが、
キチンと伝える事がとても大切なんだと
学んだ日です😊

皆さんは、こんな経験はありますか?
良かったらコメントください😆