yo_greenloveの日記

ぼーーっと書いてます

「与謝野晶子さんと出会った日」

私には、4歳年上の姉がいます。
幸子と書いて、たかこ。と読みます。

 

アネキは小さな頃から泣き虫で、
俗に言う「いじめられっ子」でした。

 

私が小学校2年生の時に、
両親の離婚をキッカケに
転校することになりました。
アネキは転校先でガッツリイジメられ、
いつも泣いていました。

 

その頃授業が終わると、
アネキの教室まで迎えに
行くのが日課になっており、
いつも6年生の教室まで迎えに行って、
アネキと一緒に帰ってました。


迎えに行くと、かなり高い確率で
誰かにイジメられており、
私は体の大きな6年生相手に、
「おねーちゃんをイジメるなー!!!」
と叫んで体当たりしていました。

 

いつしかついたあだ名が「ナイトくん」
アネキよりアネキのクラスメイトと
仲良くなってました。

 

そんなアネキが高校を卒業して、
専門学校に通っていたころに
その人は突然やってきました。

 

アネキはとにかく精神的に不安定な人で、
高校時代も精神病院に
入退院を繰り返していました。
環境の被害者でしかなく、
今思い出しても
とても可哀そうです。

 

その人がやって来る直前も、
アネキの様子が、なんか変やなぁ。
大丈夫かなぁ?とヒヤヒヤしていました。

 

ある日曜日のことです。
寝起きでアネキの顔を見ると、
顔の半分くらいある
大きなサングラスをしてたんです。

 

デヴィ婦人がつけそうなやつ。
私はアネキに、何そのサングラス?
どこで買ったん??
つーか朝やで。と言いました。

 

そしたらアネキが、
「私は与謝野晶子です。夫は鉄幹」

と言いました。
口調も別人のようでした。

 

私は冗談だと思ったので、すぐさま
「何言ってんの?面白くないで!」

と言っても、
聞こえているような聞こえていないような

態度です。

アネキの手がエアーで、
何かを抱えてなでなでしているようだったので、
「何か抱いてるん?」と聞くと、
「うちの犬ですの」と。

 

こりゃー狂った!おかしいわ!
つーか朝だし!とか色々な感情が湧き出ました。

 

与謝野晶子さんは、

私の存在などまるで無視で、
机に向かって、何かを書いてました。
もちろんエアーです。

 

笑けるやら怖いやら、慌てるやら、
いろんな気持ちでグルグルでした。

当時離れて暮らしていた

オカンに速攻で電話して、
「アネキが与謝野晶子になった!!」

と言いました。

 

オカンはすぐ来てくれました。
オカンの前でもアネキはずっと
与謝野晶子さん」だったので、
病院に連れていきました。


精神科です。

病院の先生と話してる時も、
アネキはずーっと与謝野晶子さんで、
「晶子さん」と呼ばなければ返事もしませんでした。
話す内容も、アネキではありません。

 

そのまま入院することになり、

2週間後くらいに
アネキはアネキに戻りました。

 

そして怖いことに、与謝野晶子さんだった
時の記憶がないんです。

 

それにしても、
なぜ「与謝野晶子さん」だったのか?

過去にアネキの口から
与謝野晶子さんの話を聞いたこともないし、
好んで小説を読んでいたわけでもありません。

でも、やけにリアルな鉄幹さんの話し、
飼い犬の話し、
病院でもいつもエアーで
何かを書いていたそうです。

 

兎にも角にもなかなかレアな体験でした。
そしてなぜ「与謝野晶子さんだったのか?」は、
今でも謎のままです。

もしかしたら、私は本物の与謝野晶子さんと
話したんじゃないか!?
ってこっそり思ってます😊
それはそれで😨


若い頃は、不安定だったアネキも28歳で結婚し、すっかり元気になって、
一姫二太郎に恵まれ、
幸せに暮らしているのでご安心を😊


この話しは、身内では鉄板ネタで、親戚で集まったときに、そんなこともあったなぁって懐かしく話してみんなで笑い死にかける用のネタです🤣
もちろんアネキも大爆笑🤣

皆さんは、心霊?のような
体験はしたことがありますか?
よかったらコメントください😆