「人生最初のお弁当」
私が小学校2年生の時に、
両親が離婚したので、
それからは鍵っ子🗝になりました。
母は昼間は病院で働き、
夜はスナックで働いてくれました。
離婚した後の母の記憶は、
空が白み始めたころに、
「私の布団に潜り込んでくる背中」
くらいしか記憶がありません。
とても暖かかったのを良く覚えています。
中学に上がった頃に、母は独立して、
お好み焼き屋をオープンしました。
ありがたいことに行列のできる繁盛店で、
母はとても忙しく働いていました。
さて、「お弁当」です。
中学までは、私の区域は
学校給食がありました。
が、高校に上がると給食がありません。
私はいつもコンビニで買って行くか、
お昼のチャイムと同時に購買にパンを買いに
ダッシュするかのどちらかでした。
同じクラスの確か5人?くらいのメンバーで
お昼ご飯を食べていたと思います。
誰がいたか1mmも覚えていない
不義理を許してください。
みんなのお弁当は、
お母さんが手作りしたもので、
キャラ弁こそなかったですが、
色とりどりで、見ても美しく、
食べても美味しくて、
みんなが蓋を開けるのをいつも
こっそりと見ていました。
入学から半年が過ぎたころ、
お店で働くオカンに初めて
「かーちゃんが作ったお弁当が食べたいねんなー」
とさり気なく言ってみました。
そしたら快諾してくれ、
「じゃあ来週の木曜日に作ったるわ!」
と言ってくれました!
定休日が水曜だったので、
木曜日という選択だったのだと思います。
さて、木曜日。
キッチンのテーブルの上に、
見慣れない巾着袋が置いてありました😊
嬉しくて中を見たら、初めて見る
「けろけろけろっぴ」の蓋が見えました!
なぜそのチョイスになったのかは今でも謎ですが💦
中は後のお楽しみに取っておきました。
さぁ、お昼休憩です。
ご飯を食べているメンバーには、
お弁当を持ってくると決まった時に、
いつ持ってくるかを発表していたので、
みんな首を長くして待ってくれていました。
「平吾の高校生活初めてのお弁当」は
どんなだ!?といった感じです。
蓋を開けるのにカウントダウンまで
してくれました!
5・4・3・2・1 オープン!!!
蓋を開けた瞬間……
全員が椅子から崩れ落ち、
大声で笑って笑って笑って
死にかけました🤣🤣🤣
けろけろけろっぴの蓋を開けたら…
コンビニのおにぎり🍙が2つ入ってました。
しかも剥いてありました。
あまりに騒ぐので、
他のクラスメイトも見に来て、
笑いの輪が広がっていきます。
もう本当に…死にかけてお腹痛くて🤣🤣
あー面白かった🤣
みんながおにぎりだけじゃ
お腹ふくれんやろ?と言って、
タコさんウィンナーや卵焼きをくれました😋
みんな、ありがとう!誰か覚えてないけど(笑)
帰ってオカンに、全員が死にかけたんやで!
と言うと、
「ごめーん!作る時間なかってん(笑)
その代わり剥いといたげたやん👍」
と言ってました🤣
逆に迷惑っっ🤣
そこからさらに半年後、
もう一度お弁当を頼んでみました。
今回も快諾!
メンバーも同じ!
記憶にある、けろけろけろっぴ!
みんなニヤニヤを隠しきれず、
大きな声でカウントダウン!
今回も!
期待を裏切らず全員が死にかけました🤣
今回は……
白ご飯の上に、スクランブルエッグが
乗っかってたんです🤣🤣🤣
一面真っ黄色!!🤣
あー面白かったーー🤣
その後、私がオカンにお弁当を頼むことは
2度とありませんでした。
言うまでもないですね(笑)
このエピソードは、若い頃
おそらく会った人全てに話し、
絶対に笑ってもらえる鉄板ネタとして、
使いに使い倒しました(笑)
鉄板ネタをありがとう!!
かーちゃん。
たくさんたくさん働いてくれてありがとう。
いつまでもいつまでも、元気でいてください。
どんなときも、大好きです🥰